サヨナライツカ

2005年8月28日 読書
ISBN:4418015019 単行本 辻 仁成 世界文化社 2001/01 ¥1,470

今までブックレビューしたことなかったですけど、実は本好きだったりします。

辻仁成の本友達に薦められて初めて読みました。

婚約者がいて結婚式を4ヵ月後に控えた主人公が
別の女性と恋をして、その女性が結婚式の前日に
去っていくんですが、お互い忘れられず、
心のそこで25年、30年もの間想いあっているストーリー。
4ヶ月間だけの関係だし、と割り切っていたつもりが
一生忘れられない恋となった。

最初はなんか煮え切らないというかウダウダしてる
主人公にいらだってたけど 後半はまったく違う物語でした。
わたしはその婚約者に感情移入して読んだから
ちょっとしこりの残る作品でしたけど。。。
きっとわたしはまだまだ子供なんです。
何年かたってからもう一度読み返す作品だと思います。









(↓文中の詩を抜粋)

サヨナライツカ

 いつも人はサヨナラを用意して生きなければならない
 孤独はもっとも裏切ることのない友人の一人だと思うほうがよい
 愛に怯える前に、傘を買っておく必要がある
 どんなに愛されても幸福を信じてはならない
 どんなに愛しても愛しすぎてはならない
 愛なんて季節のようなもの
 ただ巡って人生を彩りあきさせないだけのもの
 愛なんて口にした瞬間、消えてしまう氷のカケラ

 サヨナライツカ

 永遠の幸福なんてないように
 永遠の不幸もない
 いつかサヨナラがやってきて、いつかコンニチワがやってくる
 人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと
 愛したことを思い出すヒトにわかれる

 私はきっと愛したことを思い出す







これが最初から最後までのテーマ
わたしもきっと死ぬとき愛したことを思い出すかなぁ・・・

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